ねじ込み式竜頭は原理自体は理想の方法ですが、ねじ巻きや時間合わせで頻繁に竜頭を使うと摩耗して気密性が下がる弱点があります。それに代わる簡易な手段として、裏蓋や竜頭部分のパッキンにゴムリング(Oリングと呼ばれる)を使い防水性を確保する手法が広まりました。リングの個数を増やせば気密性が高まり、またリングの老化で気密性が下がってもリングの交換で復旧できます。あわせてケース材質をさびにくいステンレス製とすることも一般化しました
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Oリング方式は第二次世界大戦中には連合国側で通常型の軍用時計に広く使われ、戦後は大衆時計にまで普及しました。ねじ込み式竜頭と併用してより厳重に防水する手法も行われており、現在ではもっとも一般的な防水法となっています。
しかし初期のOリング式防水時計は現代で言う「日常生活防水」レベルの防水性能がほとんどでした。日本でも、大衆向け価格帯の分野に防水時計が出現した1960年代中期に、ユーザーが「防水性」を過信して着用したまま入浴や水泳を行い、水の侵入で時計を故障させるトラブルが続出したことがあります。
一部のメーカーは耐久性の要求される時計について、一種の多重ケース構造に近い手法とOリングの併用で気密性を高める方法を採りました。「オメガ・スピードマスター」はその代表例といえるでしょう。
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