自動巻腕時計とは、時計内部に半円形のローターが組み込まれており、装着者が腕を振ることにより、ローターが回転しゼンマイを巻き上げることができるというものです。錘(ローター)を仕込んだ自動巻機構自体は1770年に発案されていましたが、ポケットに収まった状態で持ち運ばれる懐中時計では有効に働かず、装着時に慣性の働きやすい腕時計において初めて効果を発揮することになりました。
最初の自動巻腕時計となったのはイギリスのジョン・ハーウッドが開発した半回転ローター式で、1926年にスイスのフォルティス社から発売されました。続いてより効率に優れる全回転式ローター自動巻腕時計がスイスのロレックス社で1931年に開発され、ロレックス社は「パーペチュアル」の名で市販、オイスターケースと呼ばれる防水機構と共にロレックスの名を世に浸透させました。現在では全回転ローター自動巻が一般化しています。
自動巻腕時計の多くは、竜頭を用いてぜんまいを手巻きすることもできるが、廉価型の腕時計には構造を簡素化する目的で自動巻専用としたものもあります。自動巻は装着されている限り、ぜんまいの力が常に十分に蓄えられているため、手巻き式に比べて精度が高くなる傾向があります。
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